口癖“乱用”朝ドラの共通点

 さらに口癖が反感を買ってしまったヒロインも。

「『ちむどんどん』(2022年)のヒロイン・暢子(黒島結菜)が驚いた際に使っていた“あきさみよー” “まさかやー” “ありえん!”です。ありえない展開の連続にSNS上では皮肉の意味で“まさかやー”が多用されました。ある意味、流行語になっていたのかも(笑)」

伊藤沙莉が主演を務めるNHK連続テレビ小説『虎に翼』(番組公式Xより)
伊藤沙莉が主演を務めるNHK連続テレビ小説『虎に翼』(番組公式Xより)
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 これらの無理やりな口癖を“乱用”する朝ドラには、共通点があるという。

その多くが東京制作なんです。朝ドラは上半期が東京制作、下半期が大阪制作となっています。以前から東京制作の朝ドラは雑な作りといわれていました。ただ、『ちむどんどん』の酷評が響いたのか、次の『らんまん』はとても丁寧な作りで辛口の朝ドラウォッチャーたちもこぞって評価した作品でした。『虎に翼』も、せっかく良い話なので変に流行語を狙おうとしないでほしいです」

 米津玄師が歌う主題歌の『さよーならまたいつか!』は配信と同時にオリコン週間デジタルシングルの首位を飾り、1位獲得数の歴代記録を自己更新している。

 ドラマ本編も最後まで視聴者を「スンッ」とさせずに東京制作朝ドラの歴史を塗り替えられるか。どこまでも羽ばたいてほしい。