あの裏金議員の当落は?

 国民には増税を強いる一方で判明した議員たちの裏金問題。政治資金収支報告書への記載漏れや誤表記があった85人の総額は5年間で5億7949万円! 次の選挙でしれっと当選するなんて許せない! 最多は二階俊博元幹事長の3526万円。次いで三ツ林裕巳衆院議員の2954万円、萩生田光一前政務調査会長の2728万円と続いている。萩生田氏に関しての見方はさまざまで、

「萩生田さんの場合は約4万5000票ある公明党がどんな対応をするかにかかっている。総選挙で野党が『対決の構図』にできるかどうかがカギです」(有田さん)

「萩生田さんは自民党の顔としても汚れきっちゃっていますからもうダメですよね。うさんくささがついて回るんです。7月7日の東京都議補選がありますが、自民党は4月の衆院補選(東京15区)では不戦敗になっている。都連会長の萩生田氏の手腕が問われます」(大谷さん)

 他の注目議員の当落に関しては、

44人の下っ端議員は落ちていくと思います。選挙になれば相手候補は『こいつはカネをもらっている』と攻撃するでしょう。そうなれば、有権者としては不正をしていた政治家には入れたくない。自分の住んでいる選挙区を汚い選挙区と見られたくないわけですよ。カネに汚い、不正をしているような議員を送り出すようなところじゃないと、訴えたいわけですから」(大谷さん)

「萩生田さんは選挙を危ぶむ声もあるようですが、次の自民党の中核、顔となる方です。引退を表明した二階さんの後継の三男・伸康さんは立候補すれば勝つと思いますし、麻生太郎さんも負けることはないですね。とはいえ、先の補選で島根1区がまさかの大敗でした。こうなってくるとこれまで保守地盤であったところで、後継として新人が立候補するところは厳しい局面を迎えることになるかもしれません」(金子さん)

 裏金以外にも差別発言などで不信を買っている杉田水脈議員に関しては、

彼女は自民党が公認しないと思いますよ。規則として比例単独の公認は2回まで。そのルールで出られないのをわかっていて確信犯的に差別的な発言をしていると思います。やけになっているのでは」(有田さん)

差別発言をした問題児の杉田水脈氏は「私は差別をしていない」と主張(本人のSNSより)
差別発言をした問題児の杉田水脈氏は「私は差別をしていない」と主張(本人のSNSより)

安倍さんという後ろ盾がいて議員活動ができていた杉田さんは、一定数の保守的な思想の人たちには支持されていますが、差別的な発言に嫌悪感を抱く人も多いので次は厳しいでしょう」(金子さん)