秋篠宮家の次女、佳子さまが、5月25日から6月1日の日程でギリシャを公式訪問することが閣議で了解された。今年は、日本とギリシャとの外交関係樹立125周年で「日本・ギリシャ文化観光年」にあたり、ギリシャ側から招待されていた。首都アテネでサケラロプル大統領を表敬訪問し、125周年記念式典に出席するほか、聴覚障がい者施設や孤児院の視察、世界遺産であるアテネのアクロポリスにある古代ギリシャ最高建築といわれる、パルテノン神殿の訪問などが予定されている。
3度目の外国公式訪問の佳子さま
佳子さまは昨年、外交関係樹立150周年の機会にペルー政府から、同国に招待したいとの申し出を受け、11月1日から10日間の日程でペルーを公式に訪問した。また、2019年9月15日から25日までオーストリアとハンガリーを公式訪問しており、ギリシャ公式訪問は、彼女にとって3度目の外国公式訪問となる。
以前、この連載で紹介したが、
秋篠宮ご一家は2003年8月7日から21日までの約2週間、タイを私的に訪問した。当時、佳子さまは8歳で学習院初等科3年生、初めての海外旅行だった。ご一家は首都バンコクにあるチトラダ宮殿にシリントーン王女を表敬訪問し、職業訓練施設「サポート財団訓練センター」を訪れた。タイの東北部に移動した一行は、ウボンラーチャターニー大学で行われた、秋篠宮さまの名誉博士号(農学)の授与式に臨んだ。
国立公園を散策し、メコン川の景観なども楽しみ、さらに、プミポン国王と王妃を表敬訪問するなど、佳子さまはタイで充実した夏休みを過ごした。同年11月の誕生日会見で、秋篠宮さまは次のようにこの旅を企画、実行した意義などを強調した。
「外国に行って日本と違う文化に触れる、これは大変良いことだと思います。日本とはまったく違った文化に触れる、そこで日本との違いというものを感じることができると思います。しかし、一方で同じアジアの国で日本と非常に似ている点、共通している点ということにも気がつくのではないか、そうすることによって(略)、さらに日本の文化を理解する一つの契機になるのではないかと、そのように私は思いました」