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ー チープカシオに再脚光
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ー カシオの広報部が答えた人気っぷり

 円安、物価高騰が止まらない昨今。海外ブランド品の価格も爆上がりしている。

ロレックスの腕時計の場合、パールマスターという種類だと中古品でも1300万円はします。木村拓哉さんが愛用していることで知られているデイトナは、時価総額800万円は下らないといわれていますね。なお、国内の経済事情もあるためか、私たちの店の場合、最近の顧客はほとんどが海外の観光客です」(高級時計買い取り店社員)

チープカシオに再脚光

 そんな中、国内外の有名人や、おしゃれに敏感なインフルエンサーに信頼を置かれ、使用されている「日本発のお手頃価格アイテム」があるという。

カシオの腕時計のスタンダードモデル、通称“チープカシオ”です。価格はだいたい1000円台から3000円台くらい。40年近く前から製造されているものもあり、レトロ感やデザインが『エモい』『かわいい』と話題です。アナログやデジタル、メタルバンド、レディースタイプなど、さまざまなものがありますが、基本のデザインがシンプルなので、いわゆる高級時計のように主張しすぎず、ファッションに取り入れやすい。そのうえ、丈夫さと機能性も評価されている点ですね」(ファッション誌ライター)

 家電量販店やホームセンターなどで気軽に買うことができるというこの「チープカシオ」、数年前から話題になっていたが、物価高騰が顕著になり始めた2023年ごろから再び注目が集まり始めている。

バラク・オバマ元アメリカ大統領やマイクロソフト創業者のビル・ゲイツ、現役のローマ教皇などが、おそらくその機能性を重視して安価のカシオ時計を愛用しているということで注目されましたが、日本では、有名人たちがこぞって使用していることで“ファッションアイテム”として知られるようになりました。