やっぱりいちばんの代表作は“あぶ刑事”
ーーそんな38年前のスタート時、作品がこれほど大きくなり、長く愛されるものになると思っていましたか?
柴田 まったく思ってなかったですね、始まった当初は。
舘 本当に。最初にドラマ(『あぶない刑事』)を1年やって。すぐに映画を2本('87年『あぶない刑事』、'88年『またまたあぶない刑事』)。その後すぐにドラマ('88年『もっとあぶない刑事』)と映画('89年『もっともあぶない刑事』)をやったんだっけ?
柴田 かな?
舘 その後、僕は石原プロの作品をやることになって。でも本当はずっと『あぶない刑事』をやりたかった。なんでかっていうと、すごく面白くて、すごく楽しくて、すごく新しかったから。
ただその後、映画を何本かできたので、すごくよかったなと思っています。僕にとってはというか、俳優にとって、やっぱり“代表作を持つ”ということはすごく大事なことで。僕にはいくつか代表作があるんですけど、やっぱりいちばんの代表作は『あぶない刑事』だと思っていて。『あぶない刑事』、そして恭サマに出会えたことは、僕にとっては非常に幸運だったなと思います。
柴田 正直、『あぶない刑事』がこんなにヒットするとは、もちろん思っていなくて。『あぶない刑事』をやったことで“もっと面白い作品を作りたい”“もっと素敵な作品はできる”という気持ちが生まれました。
『あぶない刑事』ですごく楽しいことをやったから、次は見る人を泣かせて、感動させるものをやりたくて。『はみだし刑事情熱系』('96年~'04年)はそんな気持ちで(脚本を)書いてもらい、その方向に進ませてもらいましたね。
でもやっぱり『あぶない刑事』の根っこにあるチームワークと面白さ。何作もやればやるほど、こんなにもファンの人が支えてくれている作品はない。ファンの人の思いはやっぱり感じていましたから、今回応援してくれたみなさんに恩返しのような作品ができたことは、とてもうれしいですね。
ーー最後に、本作の見どころをお願いします!
舘 今回の『あぶない刑事』は新しい監督&新しいカメラマンなど、本当に若いスタッフと撮っているので。きっと若い方が見ても、今までとはまったく違った『あぶない刑事』がお届けできていると思います。
柴田 ファンの人はもちろん、今まで見たことのない人にも、ぜひおすすめです。見終わったときに“あー、とってもよかった!”と思ってもらえる、素敵な映画になっているはずです。
ーー5月24日の公開を目前に恐縮ですが、さらなる続編もお待ちしています!
舘「あはははは。そう言っていただけるとうれしいです」
柴田「ありがとうございます(笑)」
5月24日(金)公開『帰ってきた あぶない刑事』
出演/舘ひろし、柴田恭兵、浅野温子、仲村トオル、土屋太鳳 ほか
(C)2024「帰ってきた あぶない刑事」製作委員会
撮影/渡邉智裕 ヘアメイク/岩淵賀世(舘)、澤田久美子(柴田) スタイリング/中村抽里(舘)、古舘謙介(柴田)