「近藤真彦さんにも、私なんかよりも、もっともっと暗い苦しみを与えてしまった……」
かつて、金屏風を背にした会見で、涙ながらにそう語っていた中森明菜。
あれから34年の月日が流れた歌姫は今、復活への道を歩んでいる。
「2017年末のディナーショーを最後に、人前に出て生声で歌っていない明菜さんですが、7月13日の誕生日前後の3日間でファンイベントを開催します。その内容は、食事や歌声を楽しむディナーショー形式の予定。ただ、チケットは税込みで7万8430円と強気な値段設定です。歌姫の復活イベントですから、熱心なファンにとっては高くないのかもしれませんが……」(スポーツ紙記者、以下同)
2022年8月に再始動を宣言してから約2年。ついに、表舞台に姿を現す。
「イベント会場は明かされていませんが、東京・丸の内にある老舗ジャズクラブだといわれています。ここは、元恋人だったマッチこと近藤さんもデビュー35周年の記念コンサートを行った場所です」
明菜は、1989年に近藤の自宅マンションで自殺未遂を図り、同年の大みそかに冒頭の“破局会見”を開いた。この会見を境に、明菜は苦難の道を歩みだす。
「1995年に大好きだった母親が他界すると、主演ドラマの途中降板や度重なる遅刻など、次第にその奇行が報じられるようになりました。1999年には、当時のレコード会社社長が“彼女は業界に置いてはいけない”と、会見で言い放ったのです」(芸能ライター)
ファンイベントの会場と囁かれるジャズクラブのホームページを見ると、7月12日から3日間のスケジュールは空欄になっている。本当にここで開催するのか、会場に電話をして確認したが、
「こちらではわかりかねます」
と、回答するだけだった。
明菜を支える“母親代わり”の女性
因縁のある元恋人の足跡をたどるかのような明菜。そんなふたりの姿を、明菜の実兄は週刊女性にこう明かしていた。
「母親が経営していたスナックに、明菜はマッチを連れて来たことがありました。そこでマッチは、私が作ったラザニアをおいしそうに食べていたのを覚えています」
明菜も、料理を頬張る近藤を見つめて、幸せそうな表情を浮かべていたという─。
今そんな明菜を支えるのは、前事務所の社長兼マネージャーだった男性の姉。現個人事務所の社長である女性だ。
「その女性は、前事務所にも取締役として名を連ねており、長らく明菜さんを支えてきた存在です。かつて、明菜さんが“お母さん”と慕った女性もいましたが、最終的には暴露本を書かれて裏切られたこともありました。今回も明菜さんを支援するのが女性だと聞いて、心のどこかで母親の代わりになってくれるような“母性”を今も求めているように感じます」(前出・芸能ライター)
イベントの約1か月前となる6月10日は、明菜の母親の命日。母の墓前に復帰の報告をする日は来るのか─。