チャンさんの教育法で驚くことのひとつがその“行動力”だ。チャンさんの経験では、自ら「行きたい」「知りたい」と思って行動したことは鮮明に覚えている。だからこそ子どもたちが好奇心を示したときは、即、行動に移すようにしている。
ロケ芸人の仕事が役立っている
「『ドラえもん』を見ていて、ある時“渦潮を見たい”って言い出して。ロケで行った鳴門だな、行き方も完璧にわかるしと実際に連れて行ったら“すごーい”と。もうそれで渦潮のことは覚えちゃって。普段からロケ地の勉強をして番組に臨んでいるので、その知識も披露できて役立っていますね」
子どもが成長するにつれ、SNSやゲームとの付き合い方も気になるところ。
「うちにはまだゲームはないんですけど、欲しいって言ったらやらせたいです。ゲームにも役割があると思うので、どんなゲームをやるのか一緒に探して、ゲームの目的を追求してほしいですね。遊びと教育は隔てるべきではないと思ってるので、ゲームもYouTubeもアニメもただの娯楽と思ってほしくないんです。いろんな疑問を生んでくれて、種をまいてくれて解決もしてくれて……これをダメっていうのはおかしいなと」
疲れてクタクタで帰宅しても、本気のテンションで子どもと向き合い、仕事で自宅を離れているときは毎回1時間以上、妻と電話で子どもたちの情報を共有するというチャンさん。チャン家の子どもたちの非凡さは、この両親の熱意あってこそ開花したともいえそうだ。
「メンサ」ってなに?
1946年にイギリスで創設された、全人口のうち上位2%のIQの持ち主が入れる国際グループ。全世界100か国以上に約13万4000人、日本には4700人(2019年12月時点)の会員がいる。講義やミーティングなどの交流を通して知性や才能を認知、育成し人類の向上に役立てることなどを目的としている(公式ホームページより)。
チャン家の子育ての掟
・興味を持った時が伸ばし時。体験を重視する
・勉強と遊びの境目をなるべくなくす
・やりたいものは自分で選ばせる
・喜びも悲しみも家族全員で。共感を大切に
チャンカワイ えとう窓口とお笑いコンビ「Wエンジン」を結成。グルメを中心に年間250日以上のロケを行う、芸歴24年のロケリポーター。NHK Eテレ『天才てれびくん』、毎日放送『所さんお届けモノです!』などレギュラー多数。