怪我の具合を心配するホークス応援席からは「山川コール」の大歓声が沸き起こったのだが、その一方で、

西武ファンが陣取るビジター応援席からも、一部から拍手と歓声が起きたのです」とは、地方ローカル局の情報番組でスポーツコーナーを担当するディレクター。ところが、西武ファンによる“拍手と歓声”は明らかに山川を応援するものではなかった。

SNS上でも、問題シーンを現地で撮影していたお客さんの動画が拡散されていますが、“いいぞ!アブレイユ!”“よくやった”などと、さも山川選手の死球交代を喜ぶような声も入り込んでいます」

 またSNSでも同様に、死球を受けた山川を「ざまあ」と嘲笑う声、それを咎めるホークスファンや野球ファンによる舌戦が繰り広げられている。

ゴミ箱に捨てられた山川のユニフォーム

SNSに投稿・拡散されている、ゴミ箱に捨てられた山川穂高の西武時代のユニフォーム(一部修正してあります)
SNSに投稿・拡散されている、ゴミ箱に捨てられた山川穂高の西武時代のユニフォーム(一部修正してあります)
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 相手選手へのブーイングはプロ野球、メジャーリーグのみならずプロスポーツの試合ではよく見る光景だが、怪我をした選手に、また怪我をさせた選手に対して拍手や歓声を送るのは褒められた行為とは言えない。

 山川に関しては4月の開幕後にも、西武時代のユニフォームに赤いテープでバツ印を貼られ、ベルーナドームのゴミ箱に無惨に捨てられた画像がSNSで物議を醸したばかり。

「プライベート問題で西武球団に迷惑をかけ、ホークスに移籍したかと思えばホームランを量産する活躍ぶり。翻って自チームといえば打てずに最下位と、フラストレーションが溜まるばかりのファンが、山川のアクシデントに乗じて溜飲を下げたい気持ちもわからなくはありません

 それでも選手も人間です。現在、プロ野球選手会は選手に対する誹謗中傷への対応に本格的に取り組み、悪質な事案には法的措置も講じ、また相手を侮辱するような応援や度を超すヤジに関しても各球団が意注意喚起を促しています。軽い気持ちのつもりが、自分に返ってくる時代であることも理解したほうがいいでしょう」

 ちなみに19日の試合は、山川の後に続いた近藤健介がサヨナラ打を放って2対1でホークスが勝利。試合後の場内では『ピンクフルデー』のイベント仕様で流された、『可愛くてごめん』の歌詞《ムカついちゃうよね?ざまあw》に合わせて、ホークスファンの大歓声が起きたことは言うまでもなくーー。