大河の主役を任せてくれた旧事務所から早速独立

 松本といえば、昨年NHK総合で放映されていた『どうする家康』で主役を張っていた大河俳優でもある。

 が、その松本の演技については放映中からしばしば批判が寄せられてた。何がいけなかったのか。長年大河ドラマをウォッチしてきた芸能記者はこう嘆く。

「松本さんの『どうする家康』に関しては、演技の幅の狭さがとにかく最後まで付き纏っていた印象です。特に家康が壮年期以降となると迫力不足かつ、感情をあらわにするシーンは威厳もなく、脚本もあまり良い仕上がりではなかったことも松本さんへの批判に通じていました。

 若手であっても壮年期以降の芝居をしっかりこなしていた前例も大河ドラマでは見られるだけに、相対的に評価は低かった印象です」

 このように松本の芝居について苦言を呈するが、さらにこうも付け加えている。

「この度の独立についても、大河の主役という美味しい役どころを貰っておきながら、それが終わったら即座に独立するというのも動向不明瞭です。もっと言えば、少し虫が良過ぎるのではないかと。

 旧事務所が獲得したジャニーズ事務所所属タレントによる主役。その主役を最後まで演じた以上は、STARTO ENTERTAINMENTで少なくともあと数年は頑張っても良かったのではないでしょうか」

どうする家康』に関しては主演の松本と共に、脚本を担当した古沢良太(50)への批判も多く、平均世帯視聴率も11.2%と高くはなかった。

 これは過去ワースト2位という記録であり、松本潤という役者の力量を示す一つの結果とも言える。

 とはいえ松本は本来アイドル。嵐以来のファンもまだまだ多い。

 40歳になっても体力の続く限り、アイドルとして露出を続けて活躍してもらいたい。ただし、時代劇はもう少し経験を積んだのちに再挑戦していただければありがたい。

取材・文/松本ミゾレ