「10億円」情報はどこから?
その“偽情報”が、なぜまた今ごろになって出回り始めたのか。
「5月に入ってから、不倫相手とされていた女子アナの離婚が報じられました。対して、星野さんとの“不倫疑惑”はいっさい週刊誌に取り上げられていなかったことが、《揉み消した》という偽情報に少しばかり信ぴょう性を持たせることができると考えたんじゃないでしょうか。滝沢氏がアレンジしたのか、最初に情報を流した人物が考えたのかはわかりませんが」(同・スポーツ紙記者)
ただ、業界の人間には、このポストが“ガセネタ”に基づくものだとすぐに分かった。それはもみ消しに使われた“10億円”という法外な金額の件からだ。
確かに、星野の事務所は2月に今年3月期通期連結業績予想を発表し、その中で営業利益が従来予想の27億円から10億円減の17億円と下方修正した。偽情報発案者は、それを雑誌社に渡した10億円と結びつけようとしたのだろう。実際、星野の事務所は東証の最上位プライム市場に上場しており、そんな会社がスキャンダルのもみ消しで簡単に10億円を計上することなどできないだろうと、会社経営の点から指摘する報道もあった。
だが、芸能界はそんな単純なものではない。政治家の裏金と同じで、「用意しようと思えばそれくらいのお金は簡単に用意できる」と語るのは老舗芸能プロダクション幹部。
「過去に例はあります。人気歌手の親族が事件を起こしたときに、そのもみ消しに政治家も巻き込んで数億円のお金が動いたことがあります。もっとも、そのときは報道のもみ消しではなく、事件そのものをなかったことにするために使われました」