「迷惑な一家」

 約20年前、同区内から引っ越してきたときから父親の姿はなく母子3人だった。

 美保容疑者については、あまり見かけなかったとする声がある一方、舞容疑者に向かって「タバコは1箱じゃなく3箱買ってこい!」と怒鳴りつける姿も目撃されていたようだ。

「ヒラヒラのついた派手なシャツに、赤、黒、ピンク、紫などパンチのあるカラーを多色使いしたスパッツをよくはいていました。夕方過ぎに出かけていたので、夜のご商売かなと思っていました」(同団地の女性住人)

 娘の舞容疑者については、「明るく元気に挨拶してくれる娘さんです」(男性住人)

 と好感を示す声もあったが、気性は荒かったようだ。

 2年前の夏の出来事。

「舞容疑者が大きな段ボールをゴミ集積場に出そうとしたので“あなた、きょうは段ボール出す日じゃないよ”と注意したら、聞き間違えて“あんたとはなんだ! てめえ、あんたって言ったろ!”と、ものすごい剣幕で追いかけてきて、肩をつかんで“謝れよ”としつこかった。面倒くさくなって“はい、はい、ごめんなさい”と謝ると、その謝り方が気に入らなかったようで、私の自宅まで来てドアをガッとつかんで閉めさせない。怖くなって向かいの家に逃げ込んでも諦めず、ずっとギャアギャアわめいていた」(近所の住民)

 別の近隣住民はこう明かす。

「舞容疑者は金髪になってから化粧が濃くなって、出合い頭に思わず“わあ、すごい”と声を出してしまったんです。無言で“うっせえな”という表情でにらみつけられました。兄貴(昌吾容疑者)は真夜中に大音量で音楽をかけてパトカーを呼ばれたり、よその家のドアを蹴飛ばすこともありました」

 総じて「迷惑な一家」と断じる声も。その大きな要因が、周辺宅の生活や睡眠を妨げる騒音だった。

とにかくボイラーの音がうるさいんだ。壊れているのか、ジェット機が飛び立つような“ブワァー”っと響く大音量で、あの家に近づくと会話がかき消されるんだから。一晩に3回、1時間ずつ爆音を聞かされたこともあり、風呂の追い焚きにしては長時間すぎるので、室内音や声をかき消す何らかの目的があったのではないか」(団地の男性住人)