マドンナは「ちょっと危ない人」
実はこの前にも、1月にツアーの開始時刻が彼女の遅刻で2時間以上遅れ、終演が午前1時になったことで、ファンから訴えられている。
「この訴訟を見てダメ元で訴えたのでは。万が一、訴訟に勝てば大金が転がり込み、弁護士も何パーセントかの報酬を得られますから。ギャンブルみたいなものですよ」
マドンナのようなスターは、訴訟のターゲットとして狙われやすいという。
「もともとはダンサーで、性の解放主義者。もっとみんな自由になろうよと、カソリックでありながらローマ法王をけなしたり(笑)。要は、エッジが利いていて、ちょっと危ない人なんです。
ただ、女性としてダンスをしながら歌い、エロさやカッコよさ、すべてをパッケージにしたコンサートという大きなビジネスをつくったのは、間違いなくマドンナです」
これまでもマドンナ自身が十字架に磔になるステージングや、過激な表現で自身のミュージックビデオが放送禁止になるなど、奇行や騒動を繰り返してきたマドンナ。
「65歳になった今も、若いイケメンを連れて歩いたりもしているじゃないですか。“トイ・ボーイ”といっておもちゃになる男という意味なんですけど、それも“マドンナというキャラクター”をつくり上げるためのこと。彼女の中ではすべてが計算されている。
ステージングにしても音響や照明、バックダンサーなどすべてにおいて完璧主義者。マドンナというイメージを壊さないため、全力を注いでいます。すごい人ですよ」
音楽はもちろんのこと、“お騒がせ”で取り上げられることが多いマドンナ。それもスターゆえに背負った“十字架”なのかもしれない。