「愛人は歴代4人いて、ほかに水商売の日本人女性など。継子と旅行するなど面倒見がよかった。韓国語は話せないが、韓国料理店や韓国パブが大好きで、同棲したホステスは10歳ぐらい年下で無口。羽振りがいいから夜の店ではモテモテで、好みのタイプは自分に逆らわない女性だった」(前出の知人女性)

 ホステスを口説くため高級ブランデー『ヘネシー』を3、4本入れるなど、ひと晩に20万〜30万円使うことも。「社長、社長」と持ち上げられてニコニコし、愛人に車をプレゼントしたと自慢することもあったという。

「“マッコリおじさん”と呼ばれていた」

 ただ、飲み方は最悪だった。西川口駅周辺の飲食店関係者によると、複数の店で出入り禁止になっている。

「ふんぞりかえるなど態度が横柄で、店のスタッフを見下すんです。料理を注文した3分後には、早くも箸を持って待ち構え“おい、まだか”とせっつく。テーブルに運ぶと“おめえ、こんなもん食わせるのか”と怒鳴りつけ、ほかの客までイヤな気分にさせる。やんわりと注意しても逆上するので、完全に“カスタマーハラスメント”で営業妨害です」(同・関係者)

 趣味のゴルフでも悪癖は同様だった。

「ゴルフの腕前はいいんだけど、前のグループが遅いと、煽るように球を打ち込む。仲間に“マナー違反だよ”と咎められても“うっせえ”と聞く耳を持たない。ギャンブルも好きで川口オートレース場に足しげく通っていたが、負けてばかりでイライラしていた」(知人男性、以下同)

昼間は子どもたちがブランコなどで遊ぶ公園のそばで事件は起こった
昼間は子どもたちがブランコなどで遊ぶ公園のそばで事件は起こった
【写真】体重100キロ超え?十数年前、ふくよかだったころの瀬川好一容疑者

 もともとは酒ならばブランデーや日本酒、食べ物ならば寿司、うなぎ、焼き肉が大好物で体重は100キロを超えていた。胃がんの全摘手術で20キロ以上痩せて食が細くなり、酒の好みが変わったという。

複数の店で“マッコリおじさん”と呼ばれていた。それしか飲まないし、ビールジョッキでグビグビいくから3〜4リットルは飲むんじゃないかな。免疫力を高める健康酒といわれたりしているから、身体を気遣っていたのだろう」

 そして約5年前、会社は倒産した。

「瀬川容疑者は直前にかき集めた数千万円を持って飛び、愛人も一緒に消えた。従業員には3か月間の給料が不払いで、税金なども未納だったから“計画倒産ではないか”と怪しむ声があったほどだ」(仕事関係者)

 飛んだ先は同じ川口市。関係者と出くわす危険性があるにもかかわらず、市内のサウナに通う姿を何度か目撃されている。

 自己中心的な行動は法の一線を越えてしまった。