サケラロプル大統領を表敬訪問

ギリシャのサケラロプル大統領を表敬訪問した佳子さま(5月28日)写真/共同通信社
ギリシャのサケラロプル大統領を表敬訪問した佳子さま(5月28日)写真/共同通信社
【写真】学生時代の佳子さま、割れた腹筋が見える衣装でダンスを踊ることも

 5月28日、佳子さまはアテネの大統領府に、サケラロプル大統領を表敬訪問した。ギリシャ共和国では初めての女性大統領は、真っ赤なパンツスーツ姿で日本からの賓客を歓待した。淡い黄色の振り袖姿の佳子さまは「温かいお言葉をいただきまして心から感謝申し上げます」と述べた後、天皇陛下から大統領に宛てた「日本とギリシャとの友好親善が深まることを願っております」などのメッセージを読み上げた。

 翌29日は、アテネにある国立ろう者施設を訪問した。出迎えた関係者たちに「お会いできてうれしいです」などと話し、ギリシャの手話を交えて挨拶した。聴覚障がい者の教育、職業訓練やその家族を支援するための施設で、佳子さまは、授業を見学しながらギリシャの手話などを勉強し、交流を深めた。この後、ケルキラ島を訪れた佳子さまは、美しい歴史的な建造物が続く旧市街を見学したが、その際、日本から同行した記者たちに「ギリシャでの日々を振り返っていかがですか。残された時間をどのように過ごされたいですか」と尋ねられると、次のように答えた。

「訪問させていただいた場所、それぞれにとても魅力的で。皆さまにも本当に温かくお迎えいただいて、本当にとてもうれしく思っております。このあと2日間も引き続きギリシャを感じながら過ごしたいと思います」

 以前、この連載で紹介したが、2019年9月、佳子さまがオーストリアとハンガリーを公式訪問した2か月後、父親・秋篠宮さま佳子さまの訪問について次のように述べている。

「本人にとって良い経験になったと私は思います。行く前にはずいぶん時間をかけて、その地域の専門の人から話を聞き、また本を読んで下調べをずいぶんやっていたという印象があります。(略)もともとがまじめな性格なのかもしれないですね、よくやっているなという印象を、私は持っています。引き続き、そういう一つひとつを大事にするという気持ちを持っていってほしいなと思います」