1位には偏屈な天才物理学者のドラマが

 2位に入ったのは、宮藤官九郎が脚本を担当した『流星の絆』('08年 TBS系)だ。二宮和也錦戸亮戸田恵梨香がきょうだいを演じ、小学生のころに両親を殺した犯人を見つけるべく共に暮らしている絆の物語だ。

「完全にクドカン節でしたが、コメディーの振り切り方がとにかく面白かったです」(東京都・47歳)、「きょうだいの秘密や両親の死の真相など予想外のことが多くて毎回ハラハラドキドキだった」(北海道・35歳)など、原作とはひと味違った展開にハマったという声が寄せられた。

「錦戸さんのことを“ぬれ煎餅”って言ったり、桐谷健太さんが演じた妄想課長を“ポストイット高山”って呼んだり、出てくる人がみんな面白くて、まさにクドカンワールド。ここまで原作との違いを許した東野さんに度量の深さを感じます(笑)。

 でも、これだけコミカルになってもドラマが成立したのは、主人公の3人を演じた二宮さん、錦戸さん、戸田さんの演技力の賜物。明るいシーンとシリアスな部分をすごく上手に切り替えて、バランスを取って演じていたと思いました」(カトリーヌさん)

〈第2位となった『流星の絆』の原作はコチラ〉

 多くの名作を抑えて“実に面白い!”と1位に輝いたのは、福山雅治が頭脳明晰な天才物理学者・湯川を演じた『ガリレオ』('07年ほか フジテレビ系)だ。事件のさなかに起こる超常現象を、湯川が解き明かし解決していく、映画化もされた人気シリーズ。

『ガリレオ』
『ガリレオ』

「犯罪の巧みな仕掛けに驚かされるとともに、登場人物の人間関係も面白い」(岐阜県・46歳)、「科学的な観点から描かれていたり、人間の葛藤や心情も見事に描かれていた」(群馬県・47歳)など高評価の声が。

「まさに福山さんのハマり役で、演じる湯川先生のキャラ立ちがすごい。手をフレミングの左手の法則にして顔に当てて、“実に面白い”っていう決めゼリフに、音楽とともに黒板に数式を書き出したりと、映像化したことでより印象的で面白くなったと思います。

 原作では湯川先生のバディになるのは北村一輝さん演じる草薙刑事でしたが、ドラマでは柴咲コウさん演じる内海とか、女性刑事にかわった。そこも、月9っぽくてよかったのではないかと思います」(カトリーヌさん、以下同)

〈1位に輝いた『ガリレオ』シリーズの第1作目『探偵ガリレオ』〉