気になる予算は
有名な『都をどり』(祇園甲部)や『北野をどり』(上七軒)などは春に、『祇園をどり』(祇園東)などは秋に開催されており、美しい伝統芸能を堪能するならうってつけ。また“もっと身近に芸舞妓さんを感じたい!”という人々にこれからの季節、オススメなのはこちらだ。
「芸舞妓さんたちがいるビアガーデンです。五花街でもっとも歴史のある上七軒の歌舞練場が、7月から9月の間だけビアガーデンになる。期間中は芸舞妓さんたちがおそろいの浴衣姿でご挨拶に来てくれるんですよ」(平田さん)
料金も1人あたり数千円からと大変カジュアルで、ビギナーにはありがたい。
「ビアガーデンのご挨拶では芸舞妓にとっての名刺である“千社札”もお配りしています。これは福が舞い込む縁起物といわれております」
とは、上七軒の元芸妓で、現在は置き屋を営む、勝ふみさん。京都・花街の発祥の地として名高い上七軒でのお茶屋遊びは本来“一見さんお断り”の紹介制で、予算は1人数万円より。紹介者の信用(ツケ)で、お花代(芸舞妓に対しての料金)、飲食代、ご祝儀などを後日まとめて請求するという伝統的スタイルを守っているとか。むむむ。となれば庶民はビアガーデン以外、手も足も出ない!?
「もし本物の芸舞妓に会うチャンスがなかったら、ご自身でなりきる変身体験もオススメです。着付けからヘアメイク、ポーズ指導までしてもらえば、京都のいい思い出になりますよ」(勝ふみさん)
会いたい人も変身したい人も、京都へおこしやす!