目次
Page 1
ー デビューから50年を迎えた『THE ALFEE』
Page 2
ー 明石家さんまが主役
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ー アルフィー誕生前夜の出会い ー デビューしたが鳴かず飛ばず。その結果
Page 4
ー 先輩たちに可愛がられて ー 流れを変えた『メリーアン』の大ヒット
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ー パンデミックの影響とは?
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ー 曲作りのポイント
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ー 3人が出会わなかった“未来”とは

 

 バンドの活動期間というものは思いのほか短い。

 世界中の誰もが知るザ・ビートルズ。多くのヒット曲や名盤と呼ばれるレコードを発表した彼らだが、実際の活動期間はわずか10年だった。

デビューから50年を迎えた『THE ALFEE』

桜井賢(69)撮影/吉岡竜紀
桜井賢(69)撮影/吉岡竜紀

 レッド・ツェッペリンなど大ヒットを飛ばしたバンドでも、活動期間はせいぜい10~15年で、解散後、再び再結成し、往年のヒット曲で世界ツアーを行うのが定番だった。そんなバンド界で、デビューから50年を迎えた稀有な存在が日本にいる─。「THE ALFEE」である。

 その名前を聞いただけで、あの3人のシルエットを誰もが思い出すだろう。

 メンバーは、ベースギターでボーカル、黒いサングラスが特徴でもある桜井賢(69)、アコースティックギター、ボーカル、メガネがトレードマークの坂崎幸之助(70)、エレクトリックギター、ボーカル、王子のような佇まいの高見沢俊彦(70)の3人組。

 1973年に結成され、'74年にシングルデビュー。もともとはフォークグループだったが、'80年代に入ると、ロックバンドとしての活動を始める。

 '83年の『メリーアン』のヒット以降、『星空のディスタンス』、『Promised Love』、『LOVE NEVER DIES』、『恋人達のペイヴメント』、『シンデレラは眠れない』、『サファイアの瞳』などなどTHE ALFEE名義で、すべてのシングルをチャートインさせている。これまでに発表したシングルは72枚、アルバムは60枚を超えるという驚異的な数である。

 テレビの音楽番組はもちろん、バラエティー番組にも数多く出演。テレビでも彼らの音楽性、そして3人の強烈な個性とお笑いのセンスは発揮されている。

 そしてTHE ALFEEといえば、圧倒的な動員数を叩き出すライブ、コンサートツアー。そんな50年という長きにわたって音楽シーンのトップにいるTHE ALFEEの魅力とはいったい何か─。

 今年7月24日、THE ALFEE 50周年を記念して73枚目となるダブルA面シングル『KO.DA.MA.』(テレビ東京系テレビアニメ『シンカリオン チェンジ ザ ワールド』のエンディング主題歌)、『ロマンスが舞い降りて来た夜』がリリースされる。

『ロマンス〜』は、今年5月に放送された明石家さんま主演のフジテレビ開局65周年企画ドラマ『心はロンリー 気持ちは『…』FINAL』の主題歌として制作されたものだ。