補欠だったリオ五輪や団体戦の出場にとどまった東京五輪を経て、今年のパリ五輪では、団体戦に加え、ついに女子シングルスの出場権を獲得。「オリンピックで金メダル」という夢を叶えるチャンスが目前に迫る。
娘の笑顔をなんとか間近で見届けたい
「これまでひたむきに努力し続けた美宇を本当に尊敬しています。私にとってメダルはあればうれしいけど、オマケにすぎません。娘がその場を楽しみ、自分の力を出し切ってくれることがいちばんです」
晴れ舞台を控え、応援に行く代表選手の家族は喜びの半面、円安のため渡航費やチケット代を用意するのが大変だと、真理子さんは語る。
「今は頑張って働いて貯めているところです(笑)。前方の席はチケット代が高すぎてとてもじゃないけど取れなくて……。でも、念願のステージでプレーする美宇の姿を少しでもいい席で応援したい。娘の笑顔をなんとか間近で見届けたいと願っています」
取材・文/オフィス三銃士
平野真理子さん 筑波大学を卒業後、教師として10年間教壇に立ち、山梨県へ。現在は平野卓球センターを主宰しつつ、子育てに関する講演活動を全国で行う。著書に『美宇は、みう。』(エッセンシャル出版)。