サディスティックな色合いが濃い作品群

『美少女が景品のクレーンゲーム』では生身の少女が1回1万円のクレーンゲームのボックスに景品として入れられ、最後は100万円つぎこんだ中年男にゲットされてしまう。

『10分間逃げ切れええええ!!!!!』は、賞金1万円の女性限定かくれんぼに美少年が女装して応募する。かくれんぼフィールドは中年男の部屋の中。押し入れに隠れようとすると先客の女性参加者がいて、オニがいないすきにトイレや風呂などを済ませるようアドバイスしてくるという支離滅裂なもの。

 最新作は『美少女の鼻毛を抜くバイトぉぉぉ!?』。1本抜くと300円貰えるアルバイトに冴えない男が採用され、店に巨乳少女がやって来る。谷間をのぞきこみながら鼻毛をピンセットで抜き、「結構やりがいのある仕事だな」とつぶやく。そこへ女王様気質の客がやって来て「おい、鼻毛全部抜け」。痛くないかと尋ねると、「話しかけんな。もっと一気に抜け」と畳みかけられ、超速で次から次へと抜きまくる。サディスティックな色合いが濃い作品といえるだろう。

 両容疑者は約2年前からこうしたショートアニメの投稿を始め、作品は計84本、登録者数は16万人を超えるまでになった。

《ちょっとした空き時間に見れるアニメを上げていきます》と紹介する通り、長くても2分程度におさめている。

 作品には髪の色が派手な女性や、配達業の男性が頻繁に登場する。実生活を作品づくりのベースにしていたのか。

 捜査当局は両容疑者の認否を明らかにしていない。サディスティックなカップルによる暴行や犯行動機の詳細な解明が待たれる。