今年3月に所属事務所を移籍したことも、自由な活動につながっているのかもしれない。

 韓国カルチャーの盛り上がりのほかにも、日本の連ドラに韓国人俳優が出演する理由はありそうだ。

お母さんになったチェ・ジウ(本人のインスタグラムより)
お母さんになったチェ・ジウ(本人のインスタグラムより)
【写真】冬ソナブームから20年、お母さんになっても変わらないチェ・ジウの近影

日韓俳優の交流が激しく

「『Eye Love You』のような韓国男性のストレートな愛情表現は、日本の男性には欠けていますよね。そういった欠けたところを補うという役割があるのだと思います」

 さらに、最近は逆の現象も起きているそう。

「福士蒼汰さんが、Netflixの韓国ドラマ『この恋、通訳できますか?(仮題)』に出演することが決まったり、磯村勇斗さんとオク・テギョンさんが、Netflixの新作ドラマ『ソウルメイト』でW主演を務めたりと日韓の交流が激しくなっています。

 また『イカゲーム』のイジョンジェさんや『梨泰院クラス』のパク・ソジュンさんなど出演ドラマが大ヒットして当たれば一躍世界的に有名になったという例もあり、世界的な俳優になれるという韓国ドリームがあります。韓国の作品は勢いがあるから出たいという日本の俳優さんも多く、そういった流れから自然にキャスティングも増えているのだと思います」

 冒頭のように日本のドラマ視聴者から出演を喜ぶ声が上がったチェ・ジウ。

「演技力も間違いなくありますし、役柄も謎めいていて気になります。またブームが来たらいいなと思います」

 日韓交流が盛んな今、「チェ・ジウ需要」は美貌と同じく衰え知らずのようだ。


●専門家プロフィール:
All About「韓国ドラマ」ガイド  安部 裕子(アベ ユウコ)
韓国エンターテインメントライター。97年に韓国ドラマの面白さに目覚め、これまでに約1100作品もの韓国ドラマを視聴。執筆業を中心にコメンテーター、韓流ロケ地ツアーのアドバイザーなども行う。ウェブ媒体でも“じーにょ”というハンドルネームで活動中。