パワフルに過ごす相川さんだが、50歳を目前にして体調の変化はあるのだろうか。
「ありますよ! もう目がぜんぜん見えなくなっちゃって。辞書なんかは老眼鏡をかけても見えにくくて、最近は写真を撮ってそれを拡大する方法を覚えました(笑)」
ファンをガッカリさせたくないし自分もガッカリしたくない
不可抗力なこともあるが、体力の維持には余念がない。
「勉強で頭ばっかり使っているので、なるべく身体は動かすようにしていて。『フィールサイクル』(暗闇で行うバイクエクササイズを行っているフィットネスジム)にはもう8年ぐらい通ってます。全国にあるのでツアー先でも行けるし、私には合ってるみたいです。年々、体力も落ちてはきているのですが、ステージでのパフォーマンスは絶対に落としたくなくて。年齢に合った体力づくりは常に模索していますね」
また、代謝が悪くなって以前よりやせにくくなったため、昨年は食事で体質改善を行ったという。
「日々体力勝負。食べないでやせるのはムリなので、糖質を減らしてタンパク質メインの食事に変えたんです。タンパク質って鶏肉とか卵とかのそっけないイメージがありますけど、タイやカツオ、イカなんかのお魚にも豊富で。ブロッコリーやカリフラワーとか野菜にも含まれているものがあるので、その辺をうまく組み合わせて、食べて運動してやせることを心がけました」
そのかいあって体重は2年で4kgダウン。しかも体調もすこぶるいいという。
「きれいにやせられただけじゃなく、減ってきたなぁと思っていた髪のボリュームや爪なんかもずいぶん元気になって。人間の身体ってタンパク質でできてるんだなと、改めて思いました」
8月からは全国ツアーも始まる。そして来年はデビュー30周年を迎える節目の年。
「歌えなくてファンをガッカリさせたくないのはもちろん、自分もガッカリしたくないんです。そのためにも運動やトレーニングを積み上げて、内容の濃いロックをお届けしたいと思います」
「相川七瀬Live Emotion 2024」
8月3日(土)Zepp Fukuoka、10日(土)Zepp Nagoya、11日(日)Zepp Namba、17日(土)SENDAI PIT、24日(土)Zepp Sapporo、31日(土)Zepp DiverCity TOKYO
取材・文/荒木睦美
相川七瀬さん 1975年大阪生まれ。1995年にデビュー以降、次々にヒットを連発。ファーストアルバム『Red』は270万枚を超すダブルミリオンを記録。大・高・小学生の2男1女の母。