「血圧が低いから大丈夫」は間違い

 では、どうすれば眼窩が狭まるのを防ぐことができるのだろうか。

「目の奥にある骨は自分で触ることができませんが、頭蓋骨に働きかけるマッサージで眼窩を広げることができます。

 今回ご紹介しているように、眼窩、頬骨、蝶形骨(ちょうけいこつ…頭蓋骨を内側から支える骨)を引き上げて、眼窩が狭まる=眼圧が高くなることを予防できるのです」

 これらの「眼圧リセット」法を試したところ、「眼圧が下がった」という声が続々と届き、手ごたえを感じているという清水さん。

どのマッサージも1分を目安に、自分が気持ちいいと感じる力加減で持続的に圧をかけることを意識してください。毎日継続して行うことが大切です。リラックスして行うために入浴中の習慣にするのもおすすめです

 眼圧リセットを続けることで、実際に眼圧が下がったかチェックするのが楽しみだが、眼圧は1日の間でも変動があるという。

「眼圧の正常値は10~21mmHgとされています。しかし1日のうちで5mmHgほど変動することは珍しくなく、季節によっても夏は低く、冬は高くなることが知られています。そのため眼圧の上昇が気になる人はこまめに検査をして、自分の眼圧の動きを把握しておきましょう。

 血圧と眼圧はまったく関係がないので、『血圧が低いから大丈夫』といったことはありません」

 また、日本人の緑内障の70%の人が正常眼圧であることも報告されている。

「眼圧だけでなく、遺伝的要素や強い近視なども緑内障の原因となります。正常眼圧緑内障の場合でも、低い眼圧を維持することで病気の進行を抑えられることが医学的にわかっています」

 眼圧リセットは、小顔やリフトアップ、目元ぱっちりといった効果も期待できる。いつでもどこでも簡単にできるマッサージなので、眼圧リセットで健康とキレイを手に入れよう。