日本人離れした外見と身体能力を見せたのは

 鈴木と同様、世代を超えてのランクインとなったのが室伏広治(49)。'04年のアテネ大会で金メダル、'12年のロンドン大会で銅メダルを獲得したメダリストだ。

「ハンマー投げのダイナミックな姿が印象的でした。日本人に見えなかった」(大阪府・43歳)

「筋肉の塊のような身体をテレビで見て、こんな日本人がいるんだと思いました」(北海道・32歳)

 父親の重信もハンマー投げの選手で父子そろって“鉄人”と呼ばれ、息子が日本記録を出すまでの記録保持者。また妹の由佳もハンマー投げの日本記録保持者で、室伏兄妹で男子と女子の日本記録を持っているという、まさに“親子鷹”の家系。

 身体能力の高さは群を抜いていて、スポーツマンNo.1決定戦という企画のテレビ番組に、彼のレベルが高すぎてスタッフがオファーできないなどの話もあった。

 20代~30代で2位に入ったのは平野歩夢(25歳)。

平野歩夢(スケートボード)
平野歩夢(スケートボード)

「スノーボードだけでなく、スケートボードでもオリンピックに出場なんてすごいと思った」(千葉県・34歳)

「競技に対してストイックで、クールなところが見ていて元気をもらえます」(京都府・38歳)

 もともとはスノーボードの選手で、'22年の北京大会では金メダルを獲得。'18年に、東京大会でスケートボードが新種目として採用されることが決まると、挑戦することを表明した。'21年の東京大会に出場し、日本で5人目となる夏冬オリンピック出場選手になった。ドレッドヘアの髪形にも注目が集まったが、

「見た目のインパクトに驚きましたが、一生懸命競技に取り組む真剣な眼差しと姿勢は、若者ながらすごいと思いました」(神奈川県・63歳)

 と、上の世代にも彼のストイックさが響いているよう。