加トちゃん健康法(2)「夏はとにかく食べたいものを優先する」
減塩も夏の間は緩めて食欲優先
綾菜さんは“減塩の達人”。
「加トちゃんが75歳になったくらいのとき、人間ドックで、腎機能が低下していることがわかって、減塩するようにという指示が出たんです。目安は1日6gで、これを守るために塩分計を用意して、減塩食を作りました。でも“おいしくない”って……」
ラーメンを食べるときに減塩計で塩分を調べ、汁を飲むのにお湯を入れ……、すると、茶さんの食欲は落ちていった。
「ごはんがおいしくないのですごくやせてしまって……。私は塩分を減らすことばっかり考えていましたから。それでおいしい減塩食の作り方を習いにいったんです。今では減塩に慣れて、外食だとしょっぱすぎると言ったりします」
綾菜さんの努力のかいあって、時間をかけて、減塩食に慣れていった茶さん。ただ、夏は汗をかくので、塩分補給も必要だといわれるが、どうしているのだろう。
「あまり動かないし汗をかくことがないから、あえてとる必要はないんです。ただ、食が落ちているので、スイカに良質な塩を振ったりして、食べてもらうことを優先しています。ミネラル補給にもなりますしね」
80歳を超えたあたりから、少し食欲が落ちてきて、夏になってからは一日1食の日もあるそうだ。
茶さんは仕事のない日は、午前7時就寝、午後12時起床、13時ごろに朝食、ほぼ一日中、夜中もテレビや映画を見て過ごすという。動かないから、お腹もすかないのだろうと綾菜さんは心配する。
「テレビを見ながらでも食べやすいように、小さめに握ったおにぎりや、カステラ、フルーツ、アイスクリームなどを常時用意しています。夏やせしないように、が夏のミッションかな」