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「チームクセ旨、チームクセ旨、チームクセ旨、俺たち何? チームクセ旨」
煌々と照らされた看板の下に多くの人が集まり、気だるい雰囲気で歌う。
「チーム友達、チーム友達、チーム友達、俺たち何? チーム友達」
同じく煌々と照らされた看板の下に多くの人が集まり、気だるい雰囲気で歌う。
両者の違いは、前者は集まったのが制服姿の若い男女だったのに対し、後者はタトゥーやドレッド姿、そしてストリートファッションに身を包んだ、強面の面々。
「許可とられてません」
前者の“クセ旨”は、日清食品の『カップヌードル』がXに投稿した宣伝動画だ。
「『チーム友達』は、ラッパーの千葉雄喜さんが2月にリリースした楽曲。海外にも波及している日本ヒップホップ業界で今、いちばん盛り上がってる曲であり、ムーブメントです」(音楽ライター、以下同)
日清の動画は、そんな『チーム友達』のビートを丸々そのまま使用、リリック(歌詞)も前出のとおりに、フロウ(音程やリズム、歌い方)も原曲そのままだ。
「当初、日清の動画は、“チーム友達は、あのカップヌードルすら巻き込んだ”と評価が高い様子でしたが、あるラッパーの投稿から潮目が変わったんです」