「2階も泥棒が入る」
泥棒対策で見落としがちなのが勝手口で、つくるのは極力避けたほうがいい、と平松さん。
「勝手口は上げ下げ窓がついていることが多くありますが、勝手口の鍵がかかっていても、窓が開いている状態だと裏から手を回して簡単に外せてしまうこともある。私もお客様にはなるべく勝手口をつくらないようにおすすめしています」
カーポートや物置の配置場所にも配慮が必要だ。場合によっては2階へ侵入させる足がかりになることがあると指摘する。
「2階はどうしても危機意識のガードが下がりがち。泥棒に入られるわけがないと思って雨戸を付けなかったり、窓を開けっぱなしという家も多い。でも身軽な人間ならさっと上がれてしまうので、2階といえど注意をする必要はある。2階も泥棒が入ると想定しておいたほうがいい」
泥棒対策はしたくとも、新築やリフォーム時となるとなかなかタイミングが難しい。しかし住み慣れた家にもできることはあるという。
「まずは泥棒が侵入しずらく、かつ仕事がしにくい家にすることが大切。最近の家は鍵が二重になっているのが一般的ですが、少し前の家だとそうでない場合もある。二重の鍵も今は簡単に後付けできるものがあるので、ぜひ検討を。
高い塀や垣根で見通しが悪くなっているのなら、それを思い切って取ってしまうのもいいでしょう。そして、侵入の危険性が高いのが窓。昔ながらの家は侵入しやすい大きな窓が多く、泥棒に好まれがちなんです」
だが、既存の窓にもできる防犯対策はある。