目次
Page 1
ー 真田の“海外活動”を懸念した友人
Page 2
ー 「戻ってきて、こっちでやった方がいいよ」
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ー 全編の7割が日本語で演じられる

 メジャーリーグ史上初の「50-50」に向けて、ドジャース・大谷翔平が連日の活躍を見せ続けているロサンゼルスで、アメリカの地で奮闘し続けた日本人俳優が歴史的快挙を成し遂げた。

 9月15日(日本時間16日)にロサンゼルスで行われた『第76回エミー賞』で、真田広之が主演・プロデューサーを務めたドラマ『SHOGUN 将軍』が作品賞や監督賞など主要部門を独占。真田も日本人として初の主演男優賞を受賞するなど、エミー賞最多となる18冠を達成したのだ。

 壇上でトロフィーを手にした真田は、喜びの声を英語で伝えた後に「日本語でスピーチさせてください」と申し入れ、

「これまで時代劇を継承して、支えてきてくださった、全ての方々、そして監督や諸先生方に心より御礼を申し上げます。あなたがたから受け継いだ情熱と夢は、海を渡り、国境を越えました!」

 日本の時代劇を作り続けてきた“先人”へのリスペクトを示した。

 この日本人俳優の快挙に、ともに演劇界を担ってきた中井貴一ら俳優仲間からもメッセージが送られている。

真田の“海外活動”を懸念した友人

「真田さんがこだわり続けたのは、正しい日本文化を諸外国に伝えること。この受賞は日本の時代劇にとっても日本の文化にとっても大きな1歩。でも、勝負はまだまだここから。戦い続けましょう」

 ハリウッド映画『ラスト・サムライ』(2003年)で海外進出を果たして以降、アメリカを拠点にして数々の海外作品に出演してきた真田。その積み重ねが『SHOGUN 将軍』として、テレビ界のアカデミー賞に認められたわけだが、彼の“チャレンジ”に懸念を抱いていた友人も。

 2024年で64歳になる、真田とは同い年の俳優・佐藤浩市だ。