首都圏では残暑が続く一方、避暑地として知られる栃木県那須町は秋を感じる涼やかな気候へと移り変わっている。そんな中、9月12日から19日まで、天皇ご一家は那須で癒しのひと時を過ごされた。
8月のご静養には同行されず
「両陛下は8月にも静養のため那須を訪問されましたから、今回は今年2度目の那須ご滞在となりました。一方、今年社会人になったばかりの愛子さまは、日本赤十字社での勤務があったため、8月のご静養には同行されませんでした。愛子さまは、夏になると毎年のように那須で夏休みを過ごしておられましたから、同行されなかったことには驚きの声が上がっていました」(皇室ジャーナリスト)
しかし、社会人になられても“夏休みは那須で”とのお気持ちは変わりないようだ。愛子さまは遅めの夏休みを取得し、約1週間、那須での休暇を大満喫された。
ご一家そろっての来訪に、地元では喜びの声が上がっている。那須地域の農家が集う『那須嚶鳴会』で顧問を務める市村利男さん(79)はこう語る。
「以前の話ですが、那須にいらっしゃったご一家と、何度か交流させていただきました。最後にお話しができたのはコロナ禍前のことです。その時、陛下は上皇さまから私の話を聞いておられたようで、“お話しできてうれしいです”と声をかけてくださいました。今回はお話しができませんでしたが、愛子さまも来てくださり、うれしく思います」
那須ご到着の翌日、ご一家は夕方、お出かけになられた。
「午後4時ごろ、ご一家は『田川啓二美術館』を訪問され、服飾デザイナーである田川氏がデザインした、刺しゅう作品などの展示を1時間ほどご覧になられました。その後、ご一家はすぐ横にある『那須ステンドグラス美術館』へ足を運ばれ、夜遅くまでご滞在に。美術館では、ステンドグラスの展示をご覧になられたほか、敷地内の教会で、地元の県立女子高校の生徒による合唱を楽しまれたようです」(侍従職関係者)