1位に選ばれたダントツ作品

 1位に選ばれたのはダントツで『半沢直樹』(TBS系)。メガバンクの東京中央銀行を舞台に、融資担当の半沢が不正や権力と戦う勧善懲悪のストーリーが大いにウケて、'13年放送の第1シリーズ最終回では視聴率42・2%を記録。平成の民放ドラマで歴代1位となった。'20年放送の第2シリーズも、全10話が視聴率22%超えを達成。一大ブームを巻き起こしたことは記憶に新しい。

「堺雅人さん演じる半沢が巨悪に立ち向かい、“倍返し”で勝利する姿がスカッとする」(神奈川県・男性・66歳)

「出世争いにチームワーク、主人公の成長、すべてに共感できた」(東京都・男性・51歳)と、50代~60代の男性から絶賛の声が相次いだ。

「もう何十年と、テレビドラマは女性をターゲットに作られてきました。おじさんが夢中になれる作品は『半沢』が久々で、ドラマの視聴者層を広げた。登場人物の中年男性たちに外見だけではないカッコよさがあり、最後は必ず逆転劇で終わる。友情、努力、勝利が描かれ、まるで大人の『少年ジャンプ』のような痛快さがあるんです」

 第2シーズンは、半沢が頭取になるのかどうか、含みをもたせた内容で終わった。

「もし続編があるとしたら、次がラストでしょう。何年か後、年齢を重ねた堺さんが頭取を演じる姿を見てみたいですね。そのころには、大和田常務役の香川照之さんも戻ってこられるかもしれません」

 '22年末に事務所を退社し、独立した堺。自身に半沢のイメージが強く定着しすぎることを懸念し、続編に難色を示しているとも報道された。続編の実現にはいくつもの壁がありそうだが、はたして─。