「趣旨はまったく違う」
そもそも今回のイベントはCAを“アイドル化”する目的もあったのか。ANAに問い合わせると、
「当社は社員をアイドル化しようという考えはありませんし、今回のツアーの趣旨はまったく違うものです」
と強調し、イベントについて次のように説明した。
「当社では、日ごろから、社員の訓練施設を見学できるツアーを実施しており、多数のお客様が参加していらっしゃいます。その特別編として“お子様向け編”“CA編”“パイロット訓練生編”も行っており、今般“SNSファン編”を実施しました。
“SNSファン編”では、パイロット訓練生やCA、地上スタッフ、そらっち(キャラクター)が参加し、訓練施設の見学ツアーや、SNSに関する意見交換を行いました。
お客様は、小さなお子様連れのご家族、学生、社会人、ご夫婦など、さまざまな方が参加くださって、日ごろから当社社員が安全・保安・サービスの訓練に努めていることを深くご理解いただき、SNSへのお褒めやご意見を頂戴しました。また、CAはアイドルではなく、保安要員・サービス要員としての役割を担いつつ、スキル・経験・能力を活かし、さまざまな職場で活躍しております」(ANA広報担当者、以下同)
まるでタレントやインフルエンサーのようなSNSのダンス動画には、どういった意図があるのか聞くと、
「航空業界やANAに関心のない皆様にもファンになっていただけるよう、当社グループが大切にしている“あんしん、あったか、あかるく元気!”“ワクワクで満たされる世界を”を意識した動画を活用しております」
とのこと。飛行機の利用客が求めているのは、果たして――。