専門学校で知り合った女性と結婚
地元の公立中学時代は卓球部に所属。高校は県内で卓球でも勉学でも優秀な私立に進学。高校卒業後は大学には進まず、東京にある法律関連の専門学校に通った。
「その専門学校で知り合った女性と、彼が20歳前後のころに結婚してね。先に子どもができたって。専門学校を卒業して、実家に戻って、彼も奥さんも農業を手伝っていたけど、数年で奥さんは子どもを連れて出て行っちゃった。子どもは今20歳を過ぎているだろうけど会ってないみたい」(近所に住む女性、以下同)
近ごろは、千明容疑者と母親が畑仕事をして、道の駅で焼き芋や干し芋を売っていたという。
「昨年、新車の軽自動車を買って、彼が自分で茶色と黄色に塗り替えたばかり。茶色は焼き芋の皮で、黄色は焼き芋の“身”だって。その車でお芋を運んで、母親と一緒に道の駅で売っていたのよ」
道の駅では、容疑者のことを覚えている人もいた。
「お母さんと仲よさそうでしたよ。息子さんは大柄だけど、穏やかで優しそうに見えました。本当にあの息子さんが事件を起こしたの? 信じられない」(道の駅の店主)
自宅近所の別の住民男性も首をひねる。
「この地域は少し遠いところに共有林があって、年1回、伐採や草むしりをみんなでするんです。ここ2年は両親の代わりに息子が参加していた。作業する人の中では断トツに若いから、誰とも会話せず、黙々とやっていたけど、責任感あるなと感心してたんだけど、あんな子がねぇ……」