地方の公的活動に出席する佳子さま
成年の誕生日を迎えて約半年後の2015年6月6日と7日、佳子さまは、海洋研究開発機構の海底広域研究船の命名・進水式に出席するため1泊2日の日程で山口県を訪問した。佳子さまが、一人で地方の公的な活動に出席するのは初めてのことだった。
今回の愛子さまの地方公務デビューから9年以上も前のことである。「基本的には、自分が関心を持っているかどうかというよりも、いただいた仕事を一つひとつ大切にしながら取り組んでいくべきだと考えております」との姿勢で、国内での公的な活動に加え、今年のギリシャ公式訪問など外国公式訪問も積み重ねている佳子さまは、今やどの場所でも笑顔を絶やさず、多くの人々を魅了してやまない。
「この催しや、さまざまな活動により、自分とは異なる背景や状況への理解が深まることを願っています。このような理解がジェンダー平等を含む、より良い社会を目指した取り組みを進める力になると思います」
この10月の佳子さまは忙しかった。6日に東京都内で開催された、女性の可能性を育む活動の報告や表彰を行う「ガールズメッセ2024」に出席し、前述のように挨拶した。
さらに17、18日の両日、世界最大級の陶磁器の祭典とされる「国際陶磁器フェスティバル美濃」開会式出席などのため、岐阜県を訪れた。佳子さまはこのフェスティバルの名誉総裁を務めている。開会式で、「陶磁器の未来を担う人々が、本フェスティバルから、刺激を受け、一層、力強く羽ばたくことを願っています」などと述べ、テープカットをしている。