沢村一樹主演の連続ドラマ『DOCTORS 3~最強の名医~』(テレビ朝日系木曜夜9時放送)が1年半ぶりに復活。患者第一のスゴ腕外科医、相良役の沢村と、相良にライバル心を燃やす堂上総合病院院長代理、森山役の高嶋政伸が、 人気シリーズの裏側を語ってもらった。
高嶋「(役作りで)テンションを上げるために大豆、ひじき、杜仲茶、オールブランといったものを食べています。これらの食品には、テンションが上がる物質が入っているのをテレビ番組で知って、“これは、いい”と思ってやってみました。ただ大豆製品は食べすぎるとプリン体が多く含まれるらしいので、気をつけています」
沢村 「見た目がだいぶ変わられましたが、同じ人物に見えるか、心配しませんでしたか?」
高嶋 「パート2を見直して、黒豚みたいだなと思ったのと、太っていると、空回りキャラが目立って、(冷徹な)相良先生に食い込んでいくためには、見た目がシャープでもいいのかなと思ったんです」
沢村 「やせた理由は、森山先生を演じるためではないとか?」
高嶋 「太っていると(依頼される)役が決まってきちゃうのと、40代後半になって、身体に疾患を抱えないための予防もあります。とくに母親からは会うたびに“やせなさい”と言われて、最高89キロだった体重を1年かけて19キロ減量しました」
――病院再生に尽力する策士の相良と、敵対心むき出しの森山の関係に変化はありますか?
沢村 「相良は結構、腹黒くて、(周囲を)うまいことだます」
高嶋「ときには怒った芝居をしたりして、手練手管を使う相良先生がパワーアップして、さらに厳しくなっているんじゃないですかね。増長する森山や病院の体質を抑えにかかりますよね」
沢村「3話で息の根を止める感じになりますね」
――その一方で、森山への愛情も感じます。
沢村「相良は、森山先生は手術がうまいとか、チーム森山を率いているのは人をひきつける魅力があるからということをわかっている。(策士らしく)きっといろんなことを経験してもらおうと、次期院長としての器が備わっていないところを遠回しにフォローしていると思います」
――ライバルですが、最強のコンビにも見えます。
沢村「コンビでいったら“やすきよ”みたいかな。どちらが、やすしで、どちらがきよしかはわからないけど(笑い)」
高嶋「でも相良先生の目線は神に近い」
沢村「なんでも計算どおりにいっているわけではなく、次の一手を考えるのが得意なんでしょうね」
高嶋「それが神なのか、悪魔なのかわからないんですよ。そういうところは今回さらにわからなくなっている」
沢村「森山先生にしてみたら、本当に憎たらしいでしょうね」
高嶋「恐怖でもありますよね。歯ぎしりしながら、血管が切れそうになるシーンが多くなりそうです(笑い)」