2日放送のテレビ番組を見ていた視聴者が一様に驚いたのは、ある子役タレントの禁断の“裏かぶり”。そこにはバラエティータレントの不足も見え隠れしているようだ。
TBS系では夜6時半から、チョコレートプラネットと佐々木希が司会を務める特番『ミステリープラネット』がオンエアされていた。その後、夜7時からNHK Eテレで始まったのが、出川哲朗のレギュラー番組『出川哲朗のクイズほぉ〜スクール』だった。
この2番組に出ていたのが、人気子役の永尾柚乃、8歳。
彼女といえば昨年放送されたドラマ『ブラッシュアップライフ』(日本テレビ系)で安藤サクラ演じる主人公・近藤麻美の幼少期を演じてブレイクしたことでも知られる。
「永尾さんは『ミステリープラネット』で、スタジオのパネラーとして出演したほか、岐阜県飛騨の円光寺に眠る『角の生えた大蛇のミイラ』の調査ロケへ。彼女は人を“妖怪”に例えることが好きということで、同行したアルコ&ピース平子祐希さんを“算盤(そろばん)坊主”、寺の住職を“日和(ひより)坊主”と命名したり、ミイラのDNA鑑定のお手伝いなどをしていました。
一方、『ほぉ~スクール』では、アニメ『忍たま乱太郎』にまつわるクイズに回答したり、現役声優による声の出し方などを教わっていました」(芸能ジャーナリスト)
《もしかして永尾柚乃ちゃんって二人居るのか?》
以上の2番組がちょうど同じ時間帯で放送されていたこともあり、SNSなどではこんな声が。
《またこの子役》 《MBSのチョコプラの番組とEテレの出川の番組、両方に小役の永尾柚乃ちやん出てるけど、良いのかなぁ》 《もしかして永尾柚乃ちゃんって二人居るのか?》
など、裏かぶりとともに、露出過多に対する指摘も見られたのだ。8歳とはいえ永尾はすでに芸歴6年。今や目を見張るような活躍ぶりだが……。
「裏かぶりは民放とNHKだからという判断なのでしょうか。最近、裏かぶりもあまり気にしない傾向も若干見られますが……。いずれにしても芦田愛菜さんに鈴木福さん、さらには寺田心さん、最近だと“ののちゃん”こと歌手の村方乃々佳ちゃんなど、バラエティー界では常に、使える子役を探しています」(放送作家)
その一極集中が非難の理由にもなる。
「確かに、ひとたび人気が出ると出演オファーが殺到することで『働かせ過ぎ』といった声が出てくるのも事実。ただ永尾さんを使いたくなるのは、妖怪やザ・ドリフターズさらには落語などが好きという意外な趣味・嗜好を持っているから。本人を消耗させないためにも、本当はオファーを自制すべきなのでしょうが、難しいところです」(前出・放送作家)
使い捨てではなく、長い目で見て育ててあげてほしいものだ。