人命優先の声も
それに対し、人命優先と考える人たちから
《高みの見物で、動物愛護のきれいごとを並べやがって。思うのは勝手だけど業務妨害はすんなよ》
《言葉の通じない野生動物との共存は難しいよ。北海道や秋田などの暮らしなんて知りもしないで無責任だろ。実際に熊に襲われた人の顔を見ても言える?》
《県だって、したくてしているわけじゃないんだよ。なら飼ってあげてはいかが?と言いたい。県外からの電話なんて、ガチャ切りしてしまえ》
《熊にも命がある、なら人間にも命があるだろう。むやみに殺してるわけじゃない、人間のテリトリーに入ってきた熊だから。自己防衛は必要なことだよ》
など、熱い議論が繰り広げられている。
過去にも、熊を殺処分したことがニュースになるたびに、一部の人から心ない誹謗中傷を受けてきた秋田県。
「2023年にも、秋田県には『お前も死んでしまえ』『能力のないやつがなぜ県で働いているんだ』などの暴言を伴う完全なる“カスハラ(カスタマーハラスメント)”と言える電話が執拗にかかってきていました。なかには一方的に話し続けたり、同じ人から何度もかかってくることも少なくないのだとか。
熊は一度でも食べ物が豊富にある場所だと分かると、スーパーやコンビニなどに戻ってくる恐れがあり、殺処分は住民に危害を加えることを防ぐための最善の策だということを理解してほしいですね」(同前)
熊被害に遭ったスーパーは、商品の入れ替えや徹底した消毒清掃を行ったうえで7日から営業再開すると発表。熊による被害を真っ先に受けるのは、当事者である近隣住民たちである。人命を第一に考えて、“外野”は静観したい――