ゆらがない秘訣は心身のやわらかさ
デビュー当時から、透明感のある凛(りん)とした美しさを保ち続けている鶴田。年齢を重ねる中で、体調の変化を感じることはあるのだろうか。
「もちろんあります。海沿いを散歩するのが好きで、足元の悪い岩場とかでも、昔は何も考えないでひょいひょい身体を動かせていたのに、今は一歩出すにも身体が重く感じます。体力を補わなきゃと、週1でジムにも通い始めました」
年齢にともなって身体や心のゆらぎを感じる女性は多いが、自身は気持ちの浮き沈みを感じることはあまりないという。それは日々行うヨガと瞑想(めいそう)によるところが大きい。
「30代からヨガを始めましたが、硬かった身体がかなりやわらかくなりました。7年前から始めた瞑想も、毎朝1時間、欠かさず続けています」
行っているのはインドで最も古い瞑想法の一つであるヴィパッサナー瞑想。あぐらを組んで目を閉じ、呼吸に意識を集中させ身体の中を観察するイメージで、詰まりを感じる部分の流れをよくするというもの。
「瞑想は難しいと思う方も多いですが、最初は5分でも大丈夫。やり続けるとリラックス効果を得られて、柔軟性をキープできる気がします。“身体のやわらかさ=心のやわらかさ”なのか、気分の波も起こらなくなりました。身一つでできるので、同世代の女性には特におすすめです」
毎日の食事にも気をつけている。
「身体づくりのため、エネルギーのある食材をとるように心がけています。スーパーでは、見た目が元気な旬の野菜を選んだり。家の庭で採れた野草をいって、野草茶を淹れることもあります」
食事は食材を活(い)かしたシンプルな料理が多いという。
「レシピどおりに作るのは飽きてしまうので、自分なりに調味料や具材の組み合わせを考えて楽しんでます。冷蔵庫の残り物でパパッと作ってしまうことも。おいしくできても、レシピを覚えていないから、二度と同じものができないのが難点ですが(笑)」