須崎隆史容疑者が勤務する茨城県の石岡市消防本部
須崎隆史容疑者が勤務する茨城県の石岡市消防本部
【写真】休日には子どもとキャッチボールも…スポーティーに決めた須崎容疑者

 石岡市内の容疑者宅近くの住民らによると、妻と1男1女の4人家族で、数年前に父親が病死して以降は母親とも同居するようになった。

スポーツが好きで、昔は息子さんとキャッチボールなんかをしていました。大声を張り上げたりせず、どちらかといえばおとなしい印象。大変な仕事で疲れがたまっていただろうに、休日もお子さんの部活動の遠征に付き合っていました」(近所の男性)

自宅では小柄な母親が取材に対応するが

 母親にも寄り添った。

たかちゃんは、ずっとまじめ一本です。家族で出かける姿をよく見ましたし、お母さんの面倒もみて感心していました。こんなことがなければ、うらやましいくらいの孝行息子です」(近所の女性)

 表の顔がどうであれ、通貨偽造・同行使の法定刑はいずれも無期または3年以上の懲役と重い。通貨の社会的信用を損ねるため、つくっても、使っても厳しく罰せられる。

 犯行には小狡さもにおう。警察に駆け込みにくいであろうパパ活中の女性を狙った可能性があるほか、18歳未満だった場合は児童買春にあたるため、すれすれの低年齢を相手にした疑いもある。

 立場も評判も失う犯行に駆り立てたものは何か。

 自宅を訪ねると、庭先の洗濯物を取り込む小柄な母親の姿が。話を聞きたいと申し出ると、手早く洗濯物を丸めて抱え「ごめんね」と、ひと言。犯行当時に変わった様子がなかったか尋ねると、洗濯物を脇に挟み、「すいません」と片手でお詫びするポーズをして自宅に入っていった。

 犯行でどれほどの人を落胆させたか計り知れない。