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12月2日、現行の健康保険証が新たに発行されなくなった。その代わりとなるものが、マイナンバーカードに紐づけされたマイナ保険証だ。'22年10月に当時のデジタル大臣、河野太郎議員が「'24年度秋に現行の保険証の廃止を目指す」と、宣言してから2年。その言葉のとおりになったわけだが─。
「この日から今の保険証が使えなくなる」
「すぐにマイナ保険証を持たないと、医療保険を受けられない」
といった情報に、戦々恐々としている人も少なくない。
「紐づけ解除」も可能
「国の周知が不十分だから、そんな誤った情報が拡散されているんです」
前出の情報は誤っていると指摘するのは、東京保険医協会のスタッフ。
「今の保険証が無効にはなりません。新たに発行しなくなっただけで、有効期限内であれば最長1年間使えます」(東京保険医協会のスタッフ、以下同)
また、現行の保険証の有効期間が切れても、
「マイナンバーカードに保険証を紐づけていなければ、資格確認書が送られてきて保険診療が受けられます。慌ててマイナ保険証に切り替えなくても問題はありません。
先日、報道番組で見たのですが“マイナンバーカードは実印と同じだから、持ち歩いて紛失するのが怖い”と話されているご高齢の方がいらっしゃいました。そういった方は10月28日から、紐づけした保険証を解除することも可能です。そうすると現行の保険証と同じように使える資格確認書が送られてきます」