かつては“党内野党”
総裁に選出されてから、何かやってくれるといった“石破カラー”が期待されたが、
「“野党が組む前に選挙をやったほうがいい”と自民党内の声に負けて選挙に突入しました。これに対して“結局、石破さんも古い自民党のやり方か”と失望した有権者に背を向けられて選挙で負け、少数与党になったわけです。
私の周りで聞こえてきたのは“自民党のトップになればあんなものだ”という声。そういった期待外れだったという思いがある一方で、それでも石破さんならやってくれるのでは、と思っている人もいます。それが先に話した5%から7%くらいの層なんです」
石破内閣には『103万円の壁』や『選択的夫婦別姓』、『旧文通費』の問題など、解決していかなければならない問題が山積み状態。そして、不支持率は52・4%と支持率を上回ったままだ。
「支持率がドカンと上がることは、今のところないでしょう。爆発的に上げるためには、石破さんの考えをどんどん打ち出すこと。安倍政権のときには“党内野党”なんて言われていた石破さんなので、野党と一緒になって政治改革を進めていけば世間の評価は上がります。
でも、そこまでは自民党が許さない。財源をめぐって財務省も黙っていないでしょうし。そんな“旧勢力”が金縛りにさせているわけです。石破内閣がこれからどうなるかは、来年の参議院選挙までに支持率がどれだけ上がるかにかかっているでしょう」
“浮動票”の5%から7%の層プラス、不支持に回っている人の心をどれだけ動かせるのか? 石破首相の正念場であることは間違いない。