人気ヤンキー漫画のものまね

 佐々木容疑者は約2年前に念願のマイホームを新築し、妻と子ども4人と暮らす。

《踏切自死強要事件》佐々木学容疑者(写真/共同通信社)
《踏切自死強要事件》佐々木学容疑者(写真/共同通信社)
【写真】年上同僚にリンチ殺人の容疑者たち

「休日にはお子さんとキャッチボールをしたり、素振りをさせるなど熱心に野球を教えていました。自宅前にはいかつい風貌の仕事仲間がよく集まっていましたが、みなさんきちんと挨拶するし、不安に感じることはなかったのですが……」(近所の住民)

 以前の住居周辺では、近所に声をかけてバーベキューパーティーを開くことも。

「奥さんと連れ立って出かけるなど、夫婦仲はよかったですよ。お子さんを怒鳴りつけることもあり、奥さんは子どもが悪さをすると“お父さんに言うよ”と黙らせるんです。

 普段はノリがよく、映画やアニメ化された人気ヤンキー漫画『東京卍リベンジャーズ』のものまねをしてお子さんを笑わせることもありましたね」(当時の近隣住民)

和彫りの刺青が手首までびっしり

 野崎容疑者は賃貸アパートでひとり暮らし。約半年前に引っ越してきたばかりという。

「大型冷蔵庫を1人で抱えて階段を上がったので“すごい怪力だね”とウワサしていました。黒い毛のチワワを飼っていて、小脇に抱えて頬ずりするなど溺愛していました」(近所の女性)

 出勤前の早朝には、駐車場でチワワを放して遊ばせていた。

「道路に飛び出さないよう見張って。そこらへんにちょくちょくウンチをするんですが、片づけることはありませんでしたね。

 いかついというか、和彫りの刺青が両腕とも手首までびっしり入っていました」(近所の男性)

 高野さんの給料は昨年春ごろ未払いとなり、弁当を現物支給されたという。独身で両親とも他界し、故郷には疎遠にする妹がいるだけだった。

「電車の運転士によると、高野さんはバンザイをするように両手を上げて立っていたといいます」(前出・記者)

 現場の線路脇にはペットボトルのお茶、缶コーヒー、そして鎮魂の花が。魂は成仏して故郷に帰れただろうか。