「みんな、愛してるよ」渡米前に日ハムのチームメイトと記念撮影(上沢直之公式インスタグラムより)
「みんな、愛してるよ」渡米前に日ハムのチームメイトと記念撮影(上沢直之公式インスタグラムより)
【写真】「みんな、愛してるよ」日ハムナインらに“愛”を叫んでいた上沢

 レッドソックス傘下の3A所属だった9月25日、鍵谷陽平投手(34)の引退セレモニーがエスコンフィールド北海道で行われたのだが、サプライズで駆けつけたのが紺色のジャケットパンツを着て、メジャー帰りらしく髭を蓄えた上沢だった。

オフは自主トレをともにしていた先輩に花束を渡して抱き合うと、場内からあたたかな拍手と大歓声が巻き起こりました。この時点で、メジャーで置かれた現状から日本復帰も囁かれ、ファンは当然のように日ハムに戻ってくる。セレモニーはその“顔見せ”と見る向きもありました」(前出・ライター、以下同)

 この日、上沢を招いたというのが球団のチーフ・ベースボール・オフィサーを務める、恩師の栗山英樹氏だっただけにファンの期待が膨らんだのも当然か。

日ハムナインに「愛してるよ!」

「また帰国して以後は、球団施設で練習をしていたことを一部スポーツ紙でも伝えています。そんな“日ハム愛”を見せていただけに、たとえソフトバンクより条件が悪かろうともファンは戻ってくると信じていたわけです。

 たとえば帰国当初より“思わせぶり”な態度をとることなく、移籍に関しても“条件がいい球団を選びます”と一貫してドライな対応をしていれば、ここまで批判されることもなかったのでは?」

 先の『スポニチ』紙面では【12年間在籍して育ててもらったファイターズに一番、思い入れがあります。】と古巣に感謝を示しつつも、

【ただ、どの球団でも話を頂けるのであれば“結構です”と言うのではなく、一度話を聞きたいと思っています。】

 すでに心が揺らいでいることを匂わせていた上沢。

 渡米前の2月、インスタグラムに【みんな、愛してるよ! I love you guys!】と投稿していたのは、日ハムナインに笑顔で囲まれた記念写真。ファンが思い描いていたのは、上沢とファイターズの姿だったのだろう。