昨年、主演舞台で新人賞を受賞したほか、朝ドラ出演でブレイクするなど、大躍進の和田正人。Dr.コパと対談を行った。
コパ「和田さんは、私が卒業した日本大学の後輩。在学中、箱根駅伝に2回も出場しているんだね」
和田「はい、芸能界の中で箱根駅伝を走ったのは、ひょっとして僕だけかもしれません」
コパ「あなたが走ったとき、日大は何位だったの?」
和田「2年生のときが5位、4年生のときは残念ながら10位でシード落ちしてしまいました」
コパ「走っている姿がテレビに映った?」
和田「4年生のときは、シード権を獲得するギリギリのところを争っていて、僕が7位くらいまで順位を上げてタスキを渡したんです。“これが最後の駅伝”ということで、けっこう長く映してもらえました」
コパ「出身は高知県だよね。地元の家族や友人なども大騒ぎだったでしょう?」
和田「そうですね。こんなにもみんながテレビを見て、盛り上がって、喜んでくれるものなのかと驚きました」
コパ「今や、箱根駅伝はお正月の風物詩になっているものね。ところで、陸上をやっていたあなたがどうして芸能界に入ることになったの?」
和田「高知にいたころは、テレビの世界なんて夢のまた夢で。全然現実感がなかったのですが、大学で東京に出てきたら街で芸能人を目撃することもあって、芸能界って現実にある世界なんだなと思ったんです。大学時代は陸上一筋でしたが、もし生まれ変わって別の人生があるなら芸能人になりたいと思っていた時期もありました。大学卒業後、実業団のランナーになってからも、将来のことをいろいろと考えるようになり、そんなときちょうど、その陸上部が廃部になったんです。これはもしかしたら……」
コパ「天の啓示かもしれないと思った?」
和田「そうなんです。“よし、これは新しい人生を始めるタイミングなのかも!”と思いました。それからが大変でしたが、ワークショップに参加したり、俳優の勉強を始めたりするうちに、1年後に運よく今の事務所に入ることができました」
コパ「そうやっていろんな経験をしてきているから底力があるよね。雰囲気を見ていると、調子に乗りやすいところがあるから(笑い)、若いころから人気者になっていたら今ごろは大変だったよ」
和田「確かに、お調子者ではあります(笑い)」