【福岡県】ふくや ボルシチグランマの味(972円)

 福岡・天神の老舗ロシア料理店「ツンドラ」の名物、ボルシチ。芸能人やプロ野球選手なども通った人気店だが、3年前に閉店。伝統の味を、地元の明太子メーカー「ふくや」が缶詰にして復活させた。

【福岡県】ふくや ボルシチグランマの味 ※画像をクリックするとAmazonの商品ページにジャンプします。
【写真】達人がとっておきのチョイス!進化がとまらない缶詰

「中身が数年間同じ状態で、なくなってしまったお店の味を後に伝えることもできる。缶詰は“タイムマシン”でもあるんですね

惜しまれながら61年の歴史に幕を下ろした「ツンドラ」
惜しまれながら61年の歴史に幕を下ろした「ツンドラ」

【熊本県】千興ファーム 馬肉のアヒージョ(540円)

 熊本・阿蘇に馬専用自主ファームと日本唯一の馬肉専用生産場を持つ馬肉専門店の本格派。

【熊本県】千興ファーム馬肉のアヒージョ ※画像をクリックするとAmazonの商品ページにジャンプします。

「アヒージョ系は常に人気ですが、熊本名物としておなじみの“馬肉”を使用。お酒のおつまみにも最高です。熊本空港でも販売しているので、旅の思い出に持ち帰っても」

 鈴木さんに、改めて缶詰の魅力を聞いてみた。

「加熱・加圧殺菌が施されていて保存料などは使わず、魚なら骨まで丸ごと食べられて健康的、缶はリサイクル可能、長持ちするのでフードロス、フードウェイスト対策としても注目。

 そして、何よりもおいしくて、料理初心者でも手軽に利用でき、時短にもなり、タイパが高いのもうれしいですね

 たかが缶詰と侮るなかれ。一つひとつにドラマもぎっしり詰まっているのだ。

こんなものまで缶詰に!?

こまち食品 いぶりがっこ缶(594円) こまち食品 梅干缶(紀州南高梅)(777円)

こまち食品いぶりがっこ缶 ※画像をクリックするとAmazonの商品ページにジャンプします。

「パリパリの食感・風味もそのままの秋田名物・いぶりがっこが楽しめる缶詰です。袋ものだと汁漏れや匂い漏れなどが気になりますが、缶詰ならその心配もなし。

 手軽に日本の味を持ち運べるので、外国の方にも大人気です。同じくこまち食品の『梅干缶』も災害食大賞2023優秀賞を受賞するなど人気です」(鈴木さん)

こまち食品梅干缶(紀州南高梅)※画像をクリックするとAmazonの商品ページにジャンプします。

※価格は2024年12月現在の「カンダフル」オンライン価格(税込み)

缶詰専門店「カンダフル」※画像をクリックするとホームページにジャンプします。

教えてくれたのは……缶詰専門店「カンダフル」●2022年3月に東京・JR新橋駅構内にオープン。日本中のローカル缶詰が常時400種類以上そろい、驚きの缶詰との出合いが楽しめるスポット。JR東日本新橋駅構内エキュートエディション新橋店(JR新橋駅1F北改札外 SL広場側高架下)営業時間:月〜土 12時〜20時、日・祝 12時〜19時 https://cannederful.com


取材・文/住田幸子