人気歌手も実は東大卒

 そして、驚くことに大島てると同級生だったというのが、7位にランクインした兵庫県知事に返り咲いた斎藤元彦知事だ。

「鋼のメンタルがあるからもっとバンカラな大学出身かと思ったが、パワハラや人をバカにした発言が多いのはそういうことだったのかと妙に納得してしまった」(愛知県・65歳・男性)

 などなど、散々な言われようだが学生時代は優秀だったに違いない。だが、当時から自己顕示欲は強かったようで、イケメン東大生を募集するバラエティー番組のオーディションに応募したことがあるとも。また、

「大島てるさんが証言していますが、一年中、高級ブランド『フェンディ』のマフラーやストールを巻いていたそうです。そのため周りからは、フェンディと呼ばれていたようですね」と山崎さんが話すように、昔から人とは少し違う雰囲気を放っていたようだ。

 6位は、「天然な雰囲気があって、工学部の片鱗がうかがえないから」(鹿児島県・62歳・男性)という理由が集まった菊川怜。クイズ番組にたびたび出演していることから知性派のイメージがあるが、「漢字クイズ以外は散々なイメージがある」(福岡県・51歳・女性)と視聴者からは見抜かれている!?

「裏を返せば、それこそが菊川さんのすごいところ。彼女がテレビに登場する前までは、東大タレントといえばお堅いイメージが強かった。ですが、現役東大生モデルとして注目され、キャンペーンガールなどで活躍した菊川さんが登場したことで、東大のイメージが広がった。そうした柔らかさがあったからこそ、さまざまな番組で重宝されているのだと思います。今に続く、“東大タレント”のパイオニア的存在でしょう」

「歌手のイメージが強く、東大へ進学しているイメージがない。ただ、活動家としてのイメージもあるため、それを考えると納得かも」(東京都・68歳・女性)といった意見が集まったのは歌手の加藤登紀子。加藤は学生運動に参加し、1972年には全学連の活動家・藤本敏夫さんと獄中結婚を果たす。そうした経歴を知る人は東大のイメージを持つ一方で、それ以下の世代にとってはシンガー・ソングライターの一面しか知らない人が多いよう。また、8位の小沢健二についても、「音楽大学卒だと思っていた」(青森県・50歳・男性)などの声があるように、東大卒ミュージシャンに対して驚く人は少なくない。確かに、オザケンは渋谷系といわれていただけに、文京区にある東大の赤門をイメージするのは難しいかも……。