約30年で100以上の選挙を統括し、国会にも豊富な人脈を持つ選挙プランナーの永田太郎が政治の深層を語ります。今回は特別編として『国会中央食堂』を取材しました。
2025年は巳年、蛇は自らの目標に向かって突き進むと言われています。永田町では正月気分も一気に覚める、少数与党ガチンコの第217国会(常会)が1月24日に召集。7月20日と目される参院選まで半年間息もつけぬ、国会議員のセンセイ方の胃袋を満たしている食堂があります。国会開会までの僅かな合間を縫って、特別に食レポさせていただきました。
国会中央食堂に“特例”取材
実は国会の中には国会議員専用食堂『衆議院議員食堂』『参議院議員食堂』や、国会カレーで有名な喫茶『あかね』などバリエーションがあります。
その中でひときわクラシックなたたずまいを誇っているのが、国会中央食堂です。運営はソルト・コンソーシアム株式会社、西麻布(東京都港区)に本社があり、国内外に55店舗を超える飲食店を運営。ブランディングに強みを有しています。
お好み焼きからスタートし、現在はファインダイニング(富裕層向けの高級ダイニング)など得意領域を拡大。施設内食堂の企画運営も受託していく中で2012年6月、国会議事堂の中の社員食堂という大胆な進出を果たしました。
まさに政治ドラマの現場で食事を提供する、そのコンセプトやご苦労など聞いてみました。
ーー異色の食堂をオープンしようと思った理由は何でしょうか?
国会で働く皆様へ美味しいお食事をご提供することで、皆様に良い法案作りをしていただき、その結果良い国家創りの一助になればという想いからです。
ーー今の議事堂が完成したのは戦前の1936年。圧倒的な権威や伝統という本質的な価値を最大化した上で、新たな付加価値を創造していくことへどんな工夫をされましたか?
「綺麗で明るく女性が足を運びやすい」をモットーに、新たな食堂のスタイル作りへと乗り出しました。ヘルシーな鶏スープを中心とした定食メニューを提供し、オープン当時の鳩山由紀夫総理にもご試食いただきました。
また、国会中央食堂のインテリアデザインを手掛けたGLAMOROUS co.,ltd.に取材しました。