ーー内装が重厚なものですが、どんな工夫をされましたか?
日本の「歴史」と「未来」が存在する場が「国会中央食堂」です。日本を代表して世界で活躍する方々が、時には考え、悩み、論じ、リラックスできる交流の場として存分に利用いただくのがコンセプトです。目的に応じたエリアを利用できるようにそれぞれのゾーンに分け、かつフレキシブルに活用できるデザインです。
空間の雰囲気を左右するアイテムが照明です。蛍光色の照明の代わりに、暖色系の光をもたらすオリジナルの照明で、演出効果を出しました。日本の象徴でもある「家紋」をモチーフに装飾し、代々と受け継がれていくもののシンボルとして独特な趣が出ました。
また、壁面には全国各地の風景の写真が額に納められ、四季折々の表情が自然にゲストの目線に入るように配しております。
ーー政治家は体力勝負。ヘルシー路線などメニューや素材で、気を付けている点は何ですか?
もちろん政治家の方もいらっしゃいますが、メインの客層は国会議事堂で働く職員さんたち。定番の定食から週替わりのメニューと、飽きのこない構成を心がけています。ガッツリ系の方にはご飯大盛りを、ヘルシー志向の方にはサラダ大盛りを選べるようにしております。天草大王のガラから取るコラーゲンスープやそのスープをベースに作った本格欧風カレー。他にも人気のチキンカツ、唐揚げなど手仕込みにこだわっております。