「手を抜いてない姿を見せる」

 今、B'zファンクラブに入ると、会員番号は73万台となる。

「現状の会員数が73万人いるわけではなく、延べ人数になります。B'zファンクラブは一度やめても、“当時”の会員番号で再開できます。長い活動期間なので、ファンも結婚や出産、家庭の事情などで一時ファンクラブを抜ける人も当然います。それらが落ち着いて再入会する人も。些細なことかもしれませんが、“あのころの同じ番号でカムバックできる”ということは、B'zが待っていてくれたようで、ファンにはすごくうれしいことだと思います」(同・B'zファン)

木村拓哉、工藤静香&B’z稲葉浩志夫妻とカフェでプチ打ち上げ('15年6月)
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 ボーカルの稲葉浩志(60)は、'08年放送のNHKの番組で、“なぜB'zはこれほど売れるのか”という問いに次のように答えている。

「とにかく手を抜いてない姿を見せるというのがテーマでやってるので、そこが伝わってれば、何らかの結果が出てくるんじゃないかなと思ってますね」

 これまでの紅白において、一部の“大物アーティスト”がそうであったように、B'zも別会場であったり、事前収録の選択をすることもできたはず。制作側のNHKもファンもファンでない人もそれに不満を持つ人は少なかっただろう。しかし、彼らは手を抜かず、そして結果を出した。

 パフォーマンスだけでなく、ファンクラブにも“全力”。ゆえに彼らは令和の今も多くの人の心をつかんでいるのかもしれない。