佳代さんに入る“禁断の印税額”

 発端は圭さんが小学生のころに起こった“お金”にまつわる騒動だという。

「佳代さんは、東京都八王子市に自身の両親との2世帯住宅の購入を計画していました。敏勝さんはそのための資金集めに奔走し、実家にお金の工面を頼んだそう。しかし、佳代さんは内装などへのこだわりが強く、予算を大きくオーバー。お姑さんとの関係が悪化していったそうです」

 結局、敏勝さんの実家からの資金援助は得られず、計画は頓挫したという。

「これがきっかけで実家との縁が切れてしまった敏勝さんは、その後、仕事のストレスも重なり、精神的に参ってしまったそう。この件が報道され、佳代さんの常日頃の言動が夫を追い詰めていたのではと指摘されるようになったのです」

 佳代さんの著書が皇室に関する暴露の要素を含まないとはいえ、前出の小田部名誉教授は警鐘を鳴らす。

「佳代さんは特別な経歴があるわけでも、本人が有名人というわけでもありません。そんな方が本を出版できるのは、佳代さんが皇室の姻戚だからではないでしょうか。皇室との姻戚関係を利用して印税を得るのは国民の象徴である皇室を利用してお金儲けをしているとの見方もでき、好ましいとはいえません」

 慎ましい生活を送る佳代さんにとって、エッセイによる印税はある程度の稼ぎとなる。

「この手の本は初版で4000~5000部刷られ、著者には50万~60万円程度の印税が入ります。ただ、佳代さんのエッセイは発売前から話題を呼んでいますから、初版部数はもっと増えるかもしれません。そうなれば印税も増額します。また、重版がかかると印税率が上がることもあり、さらなる収入が見込めます」(前出・出版プロデューサー)

婚約内定から約4年を経て結婚に至った小室夫妻は’21年10月、記者会見で心境を語った
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【写真】小室圭さんの母・佳代さんが著者となる自伝本の書影ほか

“皇室利用”といえば、過去に圭さんも世間から疑いを持たれたことがある。

「圭さんは’18年、アメリカのフォーダム大学ロースクールに入学した際、法学部出身ではないにもかかわらず、1学年に1人だけ認められる『マーティン奨学金』の対象者に選ばれています。この奨学金は学費に加えて寮費や書籍代など、年間で合わせて約1000万円が支給されるもの。奨学生に選出されるほど優秀であるはずの圭さんですが、合格率6割ほどのニューヨーク州司法試験に2度落ちているのです。このことから、奨学金は皇室とのつながりがあったから獲得できたのではとの指摘が相次ぎました」(前出・皇室ジャーナリスト)

 親子共に“皇室利用”のイメージが色濃く残る中、佳代さんはブランニューデイを迎えられるのだろうか─。


小田部雄次 静岡福祉大学名誉教授。日本近現代皇室史を専門とし、『皇室と学問 昭和天皇の粘菌学から秋篠宮の鳥学まで』など著書多数