週刊女性は、CMの差し替えを行った52社に対して、その理由や今後についてのアンケートを実施。40社からの回答を得た。
差し替えの理由については、
「今回のフジテレビの問題について総合的に判断した結果となります」(サントリーHD)
「先日の会見での説明内容に不明瞭な内容がある等、一連の報道を受けたフジテレビの対応について、アサヒグループ人権方針に照らして検討した結果、広告出稿の継続はすべきでないと判断しました」(アサヒグループHD)
など、多くの企業が「総合的な判断」「人権方針」などと回答。また、
「スポンサーとして改善の意見表明のため」(サイボウズ)
「当社は、組織的な人権侵害は当然に容認することはできない」(アフラック生命保険)
といった回答もあった。
スポンサー契約のキャンセルラッシュも
そんな中、ACジャパンに差し替えたCMの料金を請求しない方針をフジテレビが示したことが、24日に報じられた。2月以降の契約キャンセルについても同様だという。
「基本的には、ACに差し替えても、その企業のCMが流れないというだけで、テレビ局への広告料は支払われます。2011年に発生した東日本大震災の際にも、多くの企業が差し替えを行いましたが、費用は発生しました。今回の“請求なし”は異例の事態となります」(前出・広告代理店関係者、以下同)
また、契約期間の前倒し終了を検討している企業もあるといい、
「ライオンはCM差し替えによって生じた損失の補償をフジテレビに求めるとも報じられました」
また、スポンサー離れの影響は、春からさらに顕著に現れそうだという。
「通常、スポンサー契約は半年単位となっています。すでに、4~9月の半年分の契約を決定していた企業もありますが、今のタイミングであればキャンセルも間に合います。各社が足並みをそろえてキャンセルすることになれば、広告収入の激減は今以上に大打撃となるでしょう。新規契約もこの状況では、あまり期待できないですし……」