“容姿”自体も時代の変化が。

「ひと昔前の50代、60代と今のその世代の見た目は全然違いますよね。アンチエイジングやボディケアの進歩もありますし、知識も含めた当人の努力も大きい。

 年齢=数字という記号はネガティブな意味にはまったくならず、“◯歳なのにすごい”とポジティブな魅力として、同性からの評価にもつながります」

森口博子が34年ぶりにビキニ姿を披露したアルバム『ANISON COVERS 2』
森口博子が34年ぶりにビキニ姿を披露したアルバム『ANISON COVERS 2』
【写真】森口博子34年ぶりのビキニ姿、かとうれいこ26年ぶりのグラビアショット

 逆に“若い”ほうが難しいという社会情勢もグラビア界にはある。

「かつては中高生の水着グラビアも珍しくありませんでしたが、今の時代は“性的搾取”として非難される可能性が高い。たちの悪い事務所、出版社があったのは事実で……」(出版アプロデューサー、以下同)

米『PLAYBOY』対象の研究論文

 ちなみにグラビア界では“年上女性”が好まれるという研究もある。

「ヌードがメインなので少々異なりますが、アメリカの雑誌『PLAYBOY』を対象とした研究があり、2004年に論文が発表されています。すごく簡単に言うと、景気や社会情勢が厳しいときは、ある程度年齢が上の女性が好まれるというもの。加えて、いわゆるグラマーではなく、胸も大きくなく、くびれも少ない人

 あくまでその論文の意見ですが、ストレスや不安を感じている状況では、成熟した女性のほうが、男性の不安やストレスを取り除いてくれるからではないかとしています。このご時世も大企業などを除いて“めちゃめちゃ景気がよい!”という人は少ないでしょう」

 いつまでもグラビアを披露できる容姿を保っていること、そして何よりも、いくつになっても精力的に活動していることこそ、きっと美しい。